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おうち着付け教室・きものあそび裕
着付師の山口ひろみです
結婚式の「平服でお越し下さい」の場合
今日は、出張着付けのお客様のコーディネートについて、アドバイスをした時のことをお話しします。
【お悩みの内容】
「友人の娘さんの結婚式、平服でお越しください!とありました。友人(娘さんのお母様)も着物を着ないって言うし、訪問着は、かしこまりすぎてどうだろう?」とお話しをしてくれたのです。
私は、着物でいう平服は、どのような装いになるのか考えました。
平服を調べました。
平服の意味は、礼服よりも自由度が高いフォーマルな服装。
結婚式で使う「平服でお越しください」いう一文は、「礼服ほどかしこまった服装でなくて良いですよ」という意味だそうです。
着物で礼装といえば、女性は訪問着や留袖、振袖になってきます。男性は紋付袴になります。
お客様がお持ちの着物は、大島紬の白大島と加賀友禅の訪問着でした。
大島紬は、普段着としてカジュアルな場所によく着ていく着物と認識されがちです。
私も結婚式の着こなしですので、通常なら「加賀友禅の訪問着にしましょう!」とアドバイスします。
今回、悩んでいたのはもうひとつ、お客様の立場を考えての着こなしでした。
・今回のご列席の結婚式は新婦が、自分の友人の娘さん (親族でも友人でもない)
・新郎新婦のお母様達は、着物は着用なし
着物のマナーや着こなしについては決まりが多いので注意が必要です。
主役である方や親族の間でも着物を着る上で誰が一番格が上になるのかを考えます。
私は、背景を考え、お客様にぴったりのコーディネートを選ばせていただきました。
お客様がお持ちの大島紬は、価値も上がり、貴重な着物と認識もされるようになってきました。
普段着でも着られる大島紬ですが、白大島の着物は、セミフォーマルでも着用できる着物として
格が上と言われています。
その話をお伝えしながら、白大島はいかがでしょうか?とお伺いし、他の小物も決めていきました。
着物が決まったので、お持ちの銀糸の入った帯と、帯締め、パールの帯留めを活用してコーディネートしました。
支度中にはこんなお話しもしてくれました。
「母の残してくれた着物がたくさんあるから着物をよく着るのよ。
今日は、朝までどっちにしようか悩んでいて、小物も色々出して、バッグは印伝のにしようかなって思って出しといたの!」
この日の服装にはとっても気遣いが必要だったそうです。
結婚式のご新婦さんは娘さんの幼馴染みですし、ワクワクしながら話ししてくれました。
私も楽しくて、ヘアアレンジと着付けがあっという間の90分でした。
「山口さんのアドバイスが聞けて、良かった〜!」と喜んでくれました。
私は、一番着付けをする上で大切なのは、お客様の雰囲気を存分に引き出すことだと思っています。
お会いしたその瞬間から、「あ!白大島が似合いそうなお客様」とイメージできました。
多様性の時代なので、着物も多様化してきてます。
こうであるものを大切にしながらも、型に縛られない着こなしを提供していきたいと思います。
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きものあそび裕 やまぐちひろみ
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